吉永小百合の映画

nostalji2005-07-09

片岡義男:著の『吉永小百合の映画』(東京書籍:2004年9月1日、初版発行)を読了。1959年3月のデビュー作『朝を呼ぶ口笛』から62年4月の『キューポラのある街』までの吉永小百合の出演作28本を現在の視点で論評した本。知識不足による誤りが多々見受けられますが、時代に対する考察については、私も同意見なので満足です。それにしても、著者がSP映画をショート・プログラムの略だと解釈していたのは、私も以前そう解釈していたので思わず口許が緩みました。本当はシスター・ピクチャーの略なんだよォ。
画像は『キューポラのある街』の吉永小百合。彼女が住んでいる長屋のスチールで、屋外の共同炊事場や洗濯場で住民たちが互いに助け合って生活していたんですよね。不安定な“その日暮らし”の貧乏生活でも生きていけたのは住民の協力精神があったからです。高度成長により貧乏人がなくなって、協力精神も日本人からなくなりました。