古いテープによる重ね録りは……

nostalji2005-08-31

これ以上、録画ビデオを増やすまいと心に決めて、録画保存していても二度と観る気のおこらないテープに重ね録りをしたのですが、テープが古かったせいか、所々で画像がかすれます。重ね録りしたのが、『暗黒街の美女』と『旅姿鼠小僧』という古いモノクロ映画だったので、それほど影響はなかったのですが……
暗黒街の美女』(1958年・日活/監督:鈴木清順)は、水島道太郎主演のハードボイルド・アクション。高品格の機関銃は、見るからにオモチャで頂けませんが、銃撃戦はサマになっていましたよ。清順監督の演出というより、日活俳優陣の素養のなせる技でしょう。日活アクションとしては平均的な作品で〜す。ところで、“暗黒街の美女”って白木マリのこと?……セクシーであっても美女ではないよなァ。B女優なら納得しますがね。画像は白木マリ。
『旅姿鼠小僧』(1958年・東宝/監督:稲垣浩)は、鶴田浩二主演の鼠小僧番外篇。世をすねた無法者という役は鶴田浩二にピッタリあっているのですが、チャンバラは腰がすわっておらず、フニャフニャして見ておれません。三井弘次や中村是好飯田蝶子といった渋い役者が脇を固め、遊女役の八千草薫も単に可愛いだけでなく面白い味を出していました。だけど、物語の核となる直次郎のキャラが鮮明でない(伊藤久哉の演技の未熟さもあるが)ので、全体的にモヤモヤしたものになっていますね。稲垣浩にしては凡作で〜す。