二本松少年隊

nostalji2005-08-30

星亮一:著の『二本松少年隊』(成美文庫:1998年9月20日第一刷発行)を読了。会社勤めをしている時に同僚(二本松出身)から二本松少年隊の悲劇について何度も聞かされていたので、興味を持っていたんですよ。戊辰戦争において官軍は、会津攻めの前に二本松を攻めているのですが、13歳〜17歳の少年27人によって結成されたのが二本松少年隊でした。彼らのうち15人は戦死しています。奥羽列藩同盟に加盟したといっても、会津と違って薩長とは特に敵対関係のない二本松藩が徹底抗戦したのが不思議なんですよね。会津、仙台の道筋にあったので、官軍からの全面攻撃を受けたこともあるのでしょうが……
録画していた『蝦夷館の決闘』(1970年・東宝/監督:古沢憲吾)を観る。空撮による大掛かりな合戦シーンや、北海道の荒野を背景にしたロングでの立回りシーンなど、空間的拡がりがあって部分的には満足できるところもあるのですが、全体としてみるとウ〜ン。時代考証がデタラメなのや、インチキ・ガトリングガンは許せるにしても、着ぐるみの熊だけはセンスを疑いますね。着ぐるみの熊と加山雄三の決闘なんて陳腐すぎて目がテンになります。ヒロインの賠賞美津子は魅力的だったし、曲者傍役も揃っており、作り方次第では、もっと面白くなると思うんですがねェ。