竜馬暗殺

nostalji2005-11-15

1867年(慶応3年)11月15日、京都河原町蛸薬師下るの近江屋二階で坂本竜馬が暗殺される。犯人は見廻組とされていますが、他にも諸説色々ありまして推理ゲームの題材となっていますね。私は単純に幕府の権威に未練のある見廻組が、竜馬に恨みを持って暗殺したんだと思っています。
でもって、『竜馬暗殺』(1974年・ATG/監督:黒木和雄)を観る。竜馬が暗殺される最後の3日間を描いた作品です。考証的にはおかしいところがあるのですが、坂本竜馬原田芳雄)を見せかけだけの平和主義者で、実は壮大な革命の野望に燃える男として描いたのが目新しかったですね。胡散臭い竜馬像は原田芳雄のキャラにあっていました。高邁な理想主義として描かれてばかりいる竜馬映画の中にあって、これはかなり異質の作品といえます。ただ、70年安保後の知識人の変節を作品の中に反映させようとして理屈っぽくなったのがマイナスです。それにしても、石橋蓮司中岡慎太郎の役)が巧かったなァ。
画像は、原田芳雄坂本竜馬