小畑絹子の魅力

nostalji2006-01-20

録画していた大河内伝次郎主演の『水戸黄門漫遊記・飛龍の剣』と、小畑絹子主演の『毒蛇のお蘭』を観る。
水戸黄門漫遊記・飛龍の剣』(1951年・大映/監督:安達伸生)は、戦後最初の黄門映画です。尾張家の悪臣(月形龍之介)退治を軸に、米俵に座った黄門さん(大河内伝次郎)が百姓の老婆に殴られたり、印籠で正体をあかしたりと、お馴染みの水戸黄門のお話で新味はありませんが、それなりに楽しめました。
『毒蛇のお蘭』(1958年・新東宝/監督:加戸野五郎)は、幕末混乱の嵐に弄ばれ、悪の道に転落した薄幸な女の物語。小畑絹子という女優さん、『南部騒動・姐妃のお百』でもそうでしたが、運命に弄ばれて悪女になっていく役柄が似合っていますね。つつましい感じの女性が女の体臭をまき散らす時、何ともいえないエロチックさがあります。愁いをたたえた美貌は、新東宝が潰れた後、昼メロのヒロインにピッタシだったことがわかります。画像は、『毒蛇のお蘭』の小畑絹子。
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