録画していた『此村大吉』（１９５４年・大映／監督：マキノ雅弘）を観る。黒羽二重の着流しの尻をからげ、朱鞘の落し差し、破れ傘を持ったスタイルが、歌舞伎“仮名手本忠臣蔵”五段目の定九郎のモデルになったという此村大吉の物語。戦前はアラカン、バンツマが、戦後はチエゾウ、ウタエモンも演じていますが、内容は少しずつ異なるようです。元ネタは講談なのかなァ。鶴田浩二の二枚目チャンバラは見るに耐えないのですが、男にはわからない魅力があるみたいですね。一緒に見ていたカミさんによると、愁いのある含羞みが女性心をくすぐるんだってさ。画像は『此村大吉』の鶴田浩二。
例によって、テレビ情報誌で来月の映画放送をチェック。未見の西部劇なし。未見の時代劇はＣＡＴＶに古い作品が何本かありました。仕方ないので、『キャットウーマン』、『エイリアンＶＳプレデター』、『エクソシスト・ビギニング』、『アイ，ロボット』といった新し系をＷＯＷＯＷで観るとしましょう。
