今では古典だが……

nostalji2006-02-09

紀子さまが懐妊される前に小泉首相がカイニン(解任)されていたら、皇室典範改正案の国会提出はとっくの昔に見送りになっていたんじゃないかなァ。
380円DVDの『ケンネル殺人事件』(1933年/監督:マイケル・カーティス)を観る。名探偵ファイロ・ヴァンスが活躍するS・S・ヴァン・ダインの古典ミステリーの映画化。といっても、当時としては原作が発表されて1年しか経っていないので新作ミステリーの映画化ですね。密室の機械トリックなど手際よく描写され、私は原作を読んでいないので結構楽しめました。ファイロ・ヴァンスが活躍する作品は全部で12作あるのですが、8作が映画化されています。そのうち4本がウィリアム・パウエルのファイロ・ヴァンスです。原作で読んだファイロ・ヴァンスと少しイメージが違う気がしますね。ただ、私が読んだのは『ベンスン殺人事件』、『グリーン家殺人事件』、『僧正殺人事件』だけですが……
『ケンネル殺人事件』を、HP:放出美級迷画座の「低価格DVDで観る珍品B級映画」に追加アップしたついでに、「事件記者シリーズ」を移設アップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/koram1/jikenki.htm
ゴジラ』など怪獣映画の音楽で有名な伊福部昭さんが8日に亡くなりました。享年91歳。『ゴジラ』の映画音楽を引き受ける時、親しい友人から「こんなゲテモノ映画をやると、もう仕事がこないよ」と忠告されたそうですが、そんな言葉に耳を貸さずに自分の信念を持って作曲をされたことに私は感動を覚えます。映画にとって音楽が如何に重要な位置を占めるか、『ゴジラ』を観た人は誰でも感じるのではないでしょうか。邦画界は映画音楽を軽んじてきた傾向がありますが、そんな中にあって、伊福部音楽は燦然と輝いています。日本が世界に誇れる偉大な映画音楽家に心より冥福を祈ります。画像は、伊福部昭さん。