映画音楽の記憶

映画が好きで子どもの頃から色々な映画を観てきました。初めての映画館体験は、父の膝の上で観たジョニー・ワイズミュラーの『ターザンの復讐』。絵本なんかで猛獣が好きだったので、映画好きだった父が連れていってくれたのね。『ターザンの復讐』は戦前の作品ですが、戦後に何度も再上映されています。
映画と音楽ということでいえば、『ゴジラ』が最初の記憶。ゴジラの怖さとともに、ドシラ・ドシラの旋律は幼かった私の耳に強烈な印象を残しました。伊福部昭は、『ゴジラ』の音楽を引き受ける時、親しい友人から「こんなゲテモノ映画をやると、もう仕事がこないよ」と忠告されたそうですが、そんな言葉に耳を貸さず、映画における音楽の重要性という自分の信念をもって作曲されたことに私は感動を覚えます。映画にとって音楽がいかに重要な位置を占めるか、『ゴジラ』を観た人は誰でも感じるんじゃないですかね。

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でもって、東宝の特撮映画を収録したサントラLP『SF特撮映画音楽全集(全9巻)』から、ゴジラ映画(昭和のゴジラね)をダビングして私家盤CD4巻を作成。内容は、1巻:『ゴジラ(7曲)』『ゴジラの逆襲(5曲)』『キングコング対ゴジラ(10曲)』、2巻:『モスラ対ゴジラ(5曲)』『三大怪獣 地球最大の決戦(8曲)』『怪獣大戦争(4曲)』、3巻:『南海の大決戦(5曲)』『ゴジラの息子(3曲)』『怪獣総進撃(5曲)』『オール怪獣大進撃(4曲)』、4巻:『ゴジラ対ヘドラ(3曲)』『ゴジラガイガン(2曲)』『ゴジラ対メガロ(3曲)』『ゴジラ対メカゴジラ(4曲)』『メカゴジラの逆襲(6曲)』で、伊福部以外では、佐藤勝が『南海の大決戦』『ゴジラの息子』『ゴジラ対メカゴジラ』を、真鍋理一郎が『怪獣総進撃』『ゴジラ対ヘドラ』『ゴジラ対メガロ』を担当しているのですが、伊福部音楽と比べると重厚感がありませ~ん。