生誕100年ということで

nostalji2014-07-11

伊福部昭・特撮映画マーチ集』のCDを聴く。今年はゴジラ生誕60年ということで色々な特集がされていますが、生誕100年になる伊福部昭の音楽なくしてゴジラは語れませんね。『ゴジラ』の映画音楽を引き受ける時、親しい友人から「こんなゲテモノ映画をやると、もう仕事がこないよ」と忠告されたそうですが、そんな言葉に耳を貸さずに自分の信念を持って作曲をされたことに私は感動を覚えます。映画にとって音楽が如何に重要な位置を占めるか、『ゴジラ』を観た人は誰でも感じるのではないでしょうか。邦画界は映画音楽を軽んじてきた傾向がありますが、そんな中にあって、伊福部音楽は燦然と輝いています。
でもって、このCDですが、1.序曲、2.活躍する自衛隊、3.巨大マシンの鳴動、4.大空中戦、5.マーチandマーチ、6.エンディング、7.ボーナストラックという構成で劇伴を中心に全30曲が収録されています。序曲は『地球防衛軍』のマーチが使用された東宝マーク曲から始まり、『キングコング対ゴジラ』と『怪獣大戦争』の劇伴曲が流れます。エンディングは、『ゴジラ』のラストに流れる劇伴曲です。ちなみにボーナストラックは、『怪獣大戦争』をフューチャーした佐竹雅昭のテーマね。
伊福部マーチの特長は、弦楽器を使うことで軍隊調にならず、荘厳な響きを持っていることで〜す。