久しぶりに読書

nostalji2006-05-08

清水俊二:著の『映画字幕五十年』(ハヤカワ文庫:1995年3月15日第2刷発行)を読了。小林信彦さんも巻末の解説で述べられていたように、清水さんの自分史だけでなく立派な昭和文化史になっています。この本を読んで、昭和9年(1934年)から翌10年にかけてヨーロッパ映画の日本語吹替え版が公開されたことを初めて知りました。これまでに私が読んだ“映画史”に関する本には書かれていなかったんですよ。結局、翻訳がまずくて観客にソッポを向かれ、話題にならかったとのことです。成功談(『モロッコ』における日本最初字幕付映画)は歴史に残るけど、失敗談は知られることなく歴史に埋没するということですかね。それから、映画とは関係ないのですけど、昭和23年(1948年)に、野球雑誌が7誌(『野球界』、『ホームラン』、『ベースボール・マガジン』、『野球時代』、『野球世界』、『オール野球』、『野球日本』)も発刊されていたことに驚きました。現在のように、テレビもインターネットもない時代では雑誌が主要な情報ツールだったんですねェ。
荒川静香がプロに転向することを発表。トリノ五輪で金メダルを獲り、アマとしての頂点に立ったのですから、プロになるのが当然でしょうね。プロとしての華麗な演技を世界中に見せて欲しいで〜す。