『新選組血風録』の最終回

nostalji2006-05-31

新選組血風録』の#25「流山」と#26「燃える命」を観る。
「流山」は、近藤勇の最期を描いた作品。淡々としていて、今イチ印象に残らないんですよねェ。だけど、舟橋元の近藤勇は、歴代の勇役者の中でもトップクラスに入ると思います。当時、舟橋元は34歳と近藤の実年齢と一致しており、重厚すぎず、青臭くもなく、実像に近い気がしますよ。
「燃える命」は、土方歳三の最期を描いたシリーズ最終回。これまた淡々としていて今イチ印象に残りません。#24「風去りぬ」で使った映画のフィルムを再度使ったりして手抜きが見受けられます。映画フィルムの使い回しは賛成ですが、東映には膨大なフィルムがあるというのに同じものを使うのはダメですよ。シリーズ前半の作品に比べて、後半の作品は質的にかなり落ちますね。そうはいっても、NHK大河の『新選組』に比べると格段に優れていますけどね。結束信二の脚本も良いのですが、舟橋元・栗塚旭・島田順司がピッタリ役にはまっていました。画像は、栗塚旭
今村昌平監督、元関脇・鶴ヶ嶺と訃報が続きます。季節の変わり目で、体調を崩しやすいせいですかね。私にとって、思い入れの深いのは今村昌平監督より鶴ヶ嶺さんですね。それも強いというイメージは全然なくて、全盛時の初代・若乃花にコロコロ負けていたという記憶だけなんですよ。若乃花ファンだった私は、鶴ヶ嶺戦は安心して見ていられる取組でした。他の力士には優位だった鶴ヶ嶺さんの双差しテクニックが、若乃花にマワシを取られると通用しなかったんです。それでも、変則的な技巧に走らず、ひたすら双差しにこだわる鶴ヶ嶺さんに、後年、相撲美学を感じるようになりました。不器用な技能派力士だった鶴ヶ嶺さんに合掌。