画像は、鶴田浩二が主演したテレビ時代劇『新選組』のテーマ曲「この旗の下進むはわれら」のレコードジャケット。Ｂ面は挿入歌「闘（たたかい）」ね。『新選組』は１９７３年にフジテレビ系列で放送された、結束信二脚本（全１９話）による“新選組もの”の第３弾です。前２作（『新選組血風録』と『燃えよ剣』）に比べるとかなり見劣りがします。私はリアルタイムでは観ておらず、ＣＡＴＶで観たのですが、キャスティングで失敗していますね。前２作と同様に土方歳三は栗塚旭ですが、鶴田浩二の近藤勇というのはミスキャストです。近藤勇は“剛”のイメージが定着しているのに、鶴田のイメージは“柔”ですからね。鶴田浩二が宮本武蔵を演じるようなものですよ。鶴田が演じる近藤は、古い奴でも“任侠タイプ”で、池田屋襲撃も殴りこみね。ドラマは今イチでしたが、渡辺岳夫の音楽はいいよォ。
『新選組始末記』の中村竹弥から、ＮＨＫ大河『新選組』の香取慎吾など、いろいろ人が近藤勇を演じてきましたが、主役クラスで現在近藤勇が似合う役者となると、私のお薦めは大森南朋で〜す。
