たまには読書

nostalji2006-09-28

加来耕三:著の『大石内蔵助』(光文社文庫:1999年12月20日初版発行)を読了。忠臣蔵=赤穂事件は謎だらけで、それだから色々解釈できて面白いのです。新説が出てきたら、内容はともかくとして必ず読むようにしています。討入りに参加した浪士の殆どが微禄の藩士だったことについて、赤穂浪士の討入りの1年前に、鍋島藩士10名が切腹、9名が流罪になった喧嘩事件を例にひいて、“侍道”の勇気を重んじ、“一分”の体面に生命を賭し、売られた“喧嘩”は買うという、戦国時代の“傾き者”の精神が元禄時代でも残っており、特にこの傾向は軽輩ほど強かったという考えには納得しました。大石内蔵助は官僚タイプでなく、泰平の世にあっては無能な人だと私も思いま〜す。
実弟逮捕で福島県知事が辞職を表明する。5期18年も権力の座にいたら、周りが見えなくなるものですよ。娘の逮捕で辞職した埼玉県知事もそうだったように、長期政権は人間を腐敗させるのです。人間なんて弱いものですから、県知事にしても市長にしても、2期を限度として再選を認めなくすればいいんです。政治家なんて自分に都合の悪いことは法制化しないので、選挙民が自覚しないとダメかなァ。