長谷川一夫の時代劇

nostalji2007-01-22

録画保存したものの未見のまま放ったらかしていた長谷川一夫主演の『三十三間堂通し矢物語』と、『阿波の踊り子』を観る。
三十三間堂通し矢物語』(1945年・東宝/監督:成瀬巳喜男)は、ライバルだった男の息子を一人前にしてやる男(長谷川一夫)の物語。才能ある若者が、周りの期待からの重圧で押しつぶされようとしている時、主人公が“義をみてせざるは勇なきなり”とばかりに自信をつけさせてやるんですが、長谷川一夫は立派過ぎてシラケてしまいます。あんな過保護の坊ちゃんが、若くしてチャンピオンになっても、ろくな事はないと思うんだがなァ。とにかく共感できるドラマじゃなかったですねェ。
『阿波の踊り子』(1941年・東宝/監督:マキノ正博)は、阿波踊りの日に、謎の男(長谷川一夫)が帰ってきて、悪家老によって無実の罪で処刑された兄の復讐をする物語。長谷川一夫を慕う娘役の高峰秀子がメチャ可愛いです。現在だったら、完全にアイドルスターになっていたでしょうね。それと、恋人役の入江たか子が美麗だったこと。昔の女優さんは、表面的な美しさだけでなく、仕種など身体から滲み出る美しさがありました。原作・脚本は観世光太となっていますが、山上伊太郎のこと。しかし、脚本の出来は悪く、マキノ監督はこれを原作として買いとって、書きなおしたそうです。戦後、大友柳太朗主演でリメイク(『阿波踊り・鳴門の海賊』)されていま〜す。画像は、長谷川一夫入江たか子
三国志Ⅹ』は、シナリオ6の上級モードで、陸遜で再開する。イベントにより、呂蒙の作戦で関羽を倒し、荊州南部が孫権領になったのは史実通りですが、呂蒙が死んでも陸遜は一般武将のままです。都督になる功績はないけど、太守になる資格は立派にあるんだけどなァ。