たまには読書

nostalji2007-04-15

小林信彦:著の『ちはやふる奥の細道』(新潮文庫:1988年11月10日初版発行)を読了。『素晴しい日本野球』を読んで以来、読もうと思いながら現在まできて今更なんですが、やっぱり面白い小説です。クラシック映画ファンならニンマリするギャグが満載で嬉しくなります。著者自身も楽しんで書いているような気がしますね。読者を面白がらせる一方で、日本人ほど、“外国人の目から見た日本”に興味を持っている国民はなく、読者(日本国民)に対する風刺にもなっています。いつ読んでも流行遅れにならない小説で〜す。
昨日、東京六大学野球が開幕し、ハンカチ王子が東大戦で先発し、6回無失点で勝利投手になったとのこと。観客は21世紀になって最多の1万8千人だったそうです。出場するかどうかもわからなかったのに、これだけの観客を集めるのだから王子人気は衰えていませんねェ。こう言っては東大に失礼だけど、王子にとっては甲子園で優勝を争う強豪高校より楽だったかもね。だけど、東京六大学野球において東大の存在は大きいですよ。東京六大学野球の魅力は、勝負にこだわらず(入替戦をしない)、野球文化の伝統を守っていることですね。プロではないのだから、実力だけが全てではありませ〜ん。