大映の悪役

nostalji2007-04-21

朝イチでHP:放出美級迷画座の「映画は映画館で」に『大帝の剣』をアップした後、録画していた『かげろう絵図』(1959年・大映/監督:衣笠貞之助)を観る。江戸城内外に渦巻く権力抗争を背景に、市井の浪人(市川雷蔵)が幕政の黒幕・中野石翁(滝沢修)の陰謀を暴く物語です。原作は松本清張の小説ですが、映画の方は途中で終わっていますね。調べた限りでは、続編は作られていないようです。主役は市川雷蔵山本富士子ですが、実質的な主役は滝沢修といえるでしょう。滝沢修は、『忠臣蔵』や『次郎長富士』といった大映オールスター映画において、悪のトップに君臨していました。堂々とした憎々しさは東映における月形龍之介に匹敵します。この作品でも、圧倒的存在感をもっていて、市川雷蔵は影が薄いです。悪役に魅力があると平凡な作品でも、退屈しませ〜ん。画像は、『次郎長富士』で黒駒の勝蔵を演じた滝沢修
ヤクザが仲間のヤクザを射殺して自宅に立てこもるという事件が昨日発生した。組員一人に拳銃一丁は当り前になっているようです。こんなものが普及しては困るのですが、警察の捜査能力が落ちていることもあって増える傾向にあるらしいです。それと、ヤクザ世界も格差がおきていて、武闘しか能のないヤクザはシノギが苦しいとのこと。暴力犯罪が増えそうですねェ。