安心感のある西部劇

nostalji2007-05-08

ランドルフ・スコット主演の西部劇『七人の無頼漢』(1956年/監督:バッド・ベティカー)を観る。製作がアンドリュー・V・マクラグレンで脚本がバート・ケネディ、監督がバッド・ベティカーで主演がランドルフ・スコットとくれば、娯楽映画としての西部劇の壺を押さえているので、がっかりすることはまずありませんね。ベティカーらしい凝った構図も随所に見られ満足です。定番キャラのスコットも悪くはないですが、悪党たちの上前をはねようとするリー・マービンが存在感を見せています。ラストのスコットとの決闘で拳銃を抜く間もなく射たれた時の表情の素晴しいこと。ジョン・フォードが『リバティ・バランスを射った男』でマービンを起用したのがわかりま〜す。画像は、ウォルター・リード、ゲイル・ラッセル(『拳銃無宿』の清純派も中年の人妻役に)、それにランドルフ・スコット
作家の池宮彰一郎さんが亡くなる。享年83歳。作家としてより、『十三人の刺客』や“無頼シリーズ”における脚本家・池上金男の方が、私にとっては思い入れが深いですね。テレビ時代劇でも内容の濃い脚本で、がっかりすることがなかったです。安心感のある名脚本家に合掌。