新式コルトは

nostalji2014-04-01

西部劇DVDの『拳銃(コルト)45』(1950年/監督:エドウィン・L・マリン)を観る。新式コルト6連発拳銃セールスマンのファレル(ランドルフ・スコット)は、見本のコルトを無法者のブレット(ザカリー・スコット)に奪われます。ブレットはそのコルトを武器に“45ギャング団”を組織して西部の町を荒らしまわるのね。ファレルはコルトを取り返すためにブレットを追いますが……
新式コルトのセールスマンが主人公というのでテレビ西部劇『コルト45』を思い出しましたが、同じコルトでもSAA(ピースメーカー)でなく、ドラグーンでした。主人公はメキシコとの米墨戦争の英雄で、舞台となった時代はその直後の1848年ね。フリントロックの単発拳銃からパーカッション式連発拳銃への移行開始時期になります。1950年代の西部劇にドラグーンが出てくるのは珍しいですが、登場人物の格好はそれに即したものでなく、いつもと変わらぬ西部劇スタイル。
冒頭の拳銃を奪われるところからランドルフ・スコットに冴えたところはなく、ドジってばかりでイラつく内容です。脚本に工夫がありませんね。エドウィン・L・マリンの演出も歯切れが悪く、今イチ盛り上がりません。チーフ・サンダー・クラウド酋長率いるインディアンが、スコットがピンチになると駆けつけ、悪者相手に活躍するところだけが見どころで〜す。