ニヒルというよりムッツリ

nostalji2007-05-30

録画していた『薔薇の標的』(1972年・東宝/監督:西村潔)を観る。『狙撃』(1968年/監督:堀川弘通)で当てた東宝が、“夢よ、もう一度”的に製作したもので内容的には褒められてものではありません。殺し屋役の加山雄三も、『狙撃』では初物の新鮮さがあってアラを隠していたのですが、この作品になると逆にアラが目立ちます。加山雄三の演技はニヒルというより、ムッツリですからね。画像は、尾崎紀世彦のようなモミアゲをした殺し屋・加山雄三。1972年頃は、あんなモミアゲが流行していたんだよねェ。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2035年は少子高齢化都心部への集中が同時進行し、地域間の人口格差が広がるとのこと。秋田・和歌山・青森などは、2005年に比べて2035年は3割前後も人口が減り、65歳以上の高齢者は4割を占めるようになるらしい。2035年といえば、私は87歳。生きていますかね。年金は先細りしていきそうだし、団塊の世代にとって、長生きが有難くない時代になってくる感じですね。
BSジャパンで『ルパン』(2004年/監督:ジャン・ポール・サロメ)を観る。ルパンは小学生時代から好きで、ポプラ社の“怪盗ルパン全集”全15巻(最終的には、28巻まで発行されるのですが)は揃えていました。映像になったルパンは観たことがなかったので期待したのですが、残念ながらイメージが大幅に異なりました。主演のロマン・デュリスには優雅さがないし、カリオストロ伯爵夫人のクリスティン・スコット・トーマスには妖艶さがありません。物語もあざとくて、ダメだ、こりゃ……