二枚目カツシン

nostalji2007-06-22

録画していた『かんかん虫は唄う』(1955年・大映/監督:三隅研次)を観る。カツシンの主演第1作目で、中村玉緒との初共演作。主題歌も歌っています。美声で歌も上手いのですが、後年の『座頭市』の主題歌のような深い味わいはありません。かんかん虫というのは、船体についた牡蠣ガラやサビをハンマーで落とす職人の蔑称ですが、この時代設定がよくわかりません。服装や雰囲気は戦前(昭和の初め)の感じがしますね。原作が吉川英治にしては珍しい現代物ですが、登場人物のキャラに時代劇の臭いがしま〜す。画像は、『かんかん虫は唄う』のカツシンと中村玉緒
日本人の食生活で“魚離れ”が広がっているとのこと。原因は、“子供の魚嫌い”、“魚介類の価格の割高感”、“料理が面倒”、の三つの理由が挙げられていますが、全ては“魚介類の価格の割高感”に由来しますね。昭和30年代は、肉がベラボウに高くて、魚はメチャクチャ安かった。“料理が面倒”なんて言ってられなかったんですよ。家族で魚を食べるから、子供も魚を食べることになり、“子供の魚嫌い”もありませんでした。欧米でも魚を食べるようになった現在、漁獲量は減り、ますます価格高騰していくので、そのうち日本人の食生活は肉中心になりますねェ。