録画していた『人喰海女』(1958年・新東宝/監督:小野田嘉幹)を観る。舞台は房総・白浜で、指名手配中の男の死体が海岸で発見されるんですな。自殺で処理されますが、老刑事(殿山泰司)が不審に思い捜査を続けます。海女のサダ(三原葉子)は漁場を仕切る五郎(宇津井健)と恋仲ですが、東京の青線(非公認の売春地帯)で働いていたという過去があり、その秘密を隠すために、自分の客で自分につきまとっていた男を殺したんですよ。吉崎(御木本伸介)に金で殺人を手伝わせたことから、今度は吉崎がつきまといはじめます。五郎の漁場を狙っている宮田(丹波哲郎)がサダと吉崎の秘密を知り、吉崎を殺すことを条件に、五郎との結婚後、漁場を渡すようにサダを脅し……
海女姿の三ツ矢歌子と万里昌代の海辺での取っ組み合いから始まり、新東宝テイスト溢れる作品となっています。新東宝の海女映画で格闘するのは、相手は違えど常に万里昌代ね。ヌードシーンはありませんが、海女着が濡れてスケスケになるだけで当時の男たちは興奮したんですな。内容的にはエロが売りだけ作品ですが、三原葉子の太目の肢体に魅力を感じま〜す。