ついでに雷蔵

nostalji2007-07-08

録画していた市川雷蔵主演の『稲妻街道』(1957年・大映/監督:森一生)を観る。どちらかというと撒き込まれ型股旅映画。主人公はやたら強くてピンチらしいピンチはありません。雷蔵の二枚目ぶりだけが目立つ作品で、退屈な映画です。同じ二枚目でもカツシンと雷蔵では、雷蔵の方が男の色気があるんですよねェ。画像は、『稲妻街道』の市川雷蔵
日本映画界が産業として頂点に達したのが1960年でして、547本もの映画がその年に製作されました。大手6社が毎週2本近い新作を送り出したことになります。しかし、その大半が粗製乱造されたプログラム・ピクチャーで、テレビの普及により観客に見離されることになります。1958年には11億強あった観客数が、1963年には半分以下の5億1千万人まで落ち込みます。当時の邦画各社は内容よりもスターで客を呼ぶことばかり考えていたようですが、名前だけで客がくるスターなんて各社に2〜3人ぐらいしかいなかったでしょうね。市川雷蔵は間違いなくその一人だと思いま〜す。