西部劇の次は時代劇

nostalji2007-09-21

“お彼岸”がくるというのに真夏のような暑さ。これでは“お盆”ですよ。
録画していた長谷川一夫主演の『かげろう笠』(1959年・大映/監督:三隅研次)を観る。コミカルなタッチの時代劇ですが、すでに薹が立っている長谷川一夫にはマッチしていません。当時だったら、カツシン向きの作品のような気がしますね。長谷川一夫では重いんですよ。眼の見えない姫(香川京子)は助けてくれたのが侍だと思い込んで恋をし、ヤクザも身分違いの姫に恋して献身的につくし、そんなヤクザ男を見て町人の娘(新珠三千代)が男に惚れるという、内容的には『街の灯』の亜流です。題名の由来は、つかまえどころのない陽炎のような恋を描いているからですかねェ。画像は、長谷川一夫香川京子
東京ゲームショーが開催されていますが、映像の進化が凄いですね。だけど息子に云わせると、ハリウッド映画みたいに映像だけでドラマ性は逆に悪くなっているとのこと。新しい発想のできるシナリオライターが少ないということですかね。