チャンバラのない方が……

nostalji2009-07-17

録画していた長谷川一夫主演の『青葉城の鬼』(1962年・大映/監督:三隅研次)を観る。原作は、それまで伊達騒動において逆臣の定説だった原田甲斐を忠臣として描いた山本周五郎の『樅ノ木は残った』です。NHK大河ドラマ平幹二朗原田甲斐)でも放映されていましたね。政治のかけひきや謀略を好まない甲斐の、藩を救うために胸の内を隠して行動する苦悩が説明的セリフで語られるため、内容的には厚みがありません。大河ドラマや小説だとうまく表現できるのでしょうけどね。だけど、長谷川一夫原田甲斐は威厳があって悪くないです。長谷川一夫は下手なチャンバラをするより、この手の刀を振り回さないヒーローの方が似合っていますね。
画像は、『青葉城の鬼』の長谷川一夫と高田美和。宇乃役の高田美和はデビューしたばかりで、清純さにあふれていました。ちなみに、NHK大河の宇乃役は吉永小百合で〜す。