西部の女賊

nostalji2007-10-24

録画DVDで『南部女ベル・スター』(1941年/監督:アービング・カミングス)を観る。劇場未公開作品ですが、テレビで上記邦題にて放映されています。ベル・スターといえば西部に実在した女賊。ミズーリで判事の娘として生まれましたが、南北戦争で家が焼かれテキサスへ移住し、遠縁のコール・ヤンガーと子どもまで設ける仲となります。コールがミズーリに去った後、強盗団の頭領ジム・リードと一緒になり、無法者稼業へ。ジムが保安官に殺された後も、手下を率いて無法を続けました。ベル・スターと名乗るようになったのは、その後、同じ無法者仲間のサム・スターと結婚したからで〜す。
でもって映画ですが、南部の名家の娘ベル(ジーン・ティアニー)は、北軍に父親を殺されたことから、南北戦争が終わってもゲリラ活動をしている南軍大尉のサム・スター(ランドルフ・スコット)に惹かれて愛するようになるんですな。そして、サムと結婚し、行動をともにするわけです。私利私欲でなく南部復活のために戦う無法者として描いており、悲劇のヒロインとなっています。史実とかけはなれた典型的な娯楽西部劇で演出的には見るべきものはありませんね。数少ない“ベル・スター”映画ということで満足しましょう。