映画化されたので

nostalji2007-12-23

ロン・ハンセン:著(上岡伸雄:監訳)の『ジェシー・ジェームズの暗殺』(集英社文庫:2007年12月20日第1刷発行)を読了。1983年に発表された著者のデビュー2作目です。ブラッド・ピット主演で映画化され、2008年1月に公開が決まったので慌てて翻訳された感じですね。上岡伸雄氏を含む4人が分担して翻訳し、上岡氏が最終的に訳文のチェックと文体の統一を図って出版されており、訳文が全体的に粗いのは否めません。はっきり言って読みづらいです。西部劇の好きな私としては楽しみながら読みましたが、ジェシー・ジェームズ(西部劇でお馴染みの伝説的物語)を知らない人にとっては面白い小説とは思えません。著者のデビュー作『Desperados』も実在した西部の無法者・ダルトン兄弟を扱った西部小説らしく、読みたいと思いますが、ジョニー・デップあたりの主演で映画化でもされないかぎり翻訳されることはないでしょうねェ。
BSジャパンで中国歴史ドラマ『関羽』を観る。「呂布の最期」を扱ったエピソードで、侯成でなく貂蝉に裏切られて呂布が捕えられるのはドラマなんで不満はないですが、演出(特に音楽の使い方と集団シーン・アクション)にメリハリがなくダラダラしていて全然盛り上がりません。これは、『大漢風〜項羽と劉邦』にしても『大敦煌』にしても中国歴史ドラマ共通の欠点ですね。気がむいた時に観るだけで〜す。