邦題が少なくなった洋画

nostalji2007-12-27

今年観た西部劇を除く未見だった洋画(アジア映画含む)は43本。懐かしの映画から近年のものまで録画中心(映画館で観た新作は3本だけ)ですが、最近は原題そのものの題名が多いですね。『ボーン・スプレマシー』なんて、題名だけだと何のことやらわかりません。内容が的確にわかる題名にするのが、配給会社の宣伝マンの知恵じゃないですかね。配給条件に題名変更不可ということを聞いたことがありますが、原題の『ペールフェイス』より邦題の『腰抜け二挺拳銃』の方がピッタシくるでしょう。テレビでガンガン予告編を流して宣伝する話題作ならともかく、『アローン・イン・ザ・ダーク』のようなB級映画には、それらしい邦題が似合うと思います。
ところで、私が一番好きな邦題は『博士の異常な愛情』なんですが、原題は『Dr.Strange Love;or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb(ストレンジ・ラブ博士;または、私はいかにして心配するのをやめて、水爆を愛するようになったか)』という長い題名。監督のキューブリックは、訳してもいいから原題通りの題名にしろと注文をつけたそうです。それをストレンジ・ラブ博士だけをさらに訳し、映画の内容にマッチした皮肉な邦題にしたところに素晴しいセンスを感じるんですよ。ちなみに一番長い題名は、原題を直訳した『マルキ・ド・サドの演出のもとに、シャラントン精神病院患者によって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』で〜す。画像は、サド・マラー(長いので省略、映画ファンの間ではこれで通用するのです)のチラシ。