ミステリーというより

nostalji2008-09-27

ティーヴ・ホッケンスミス:著(日暮雅通:訳)の『荒野のホームズ』(ハヤカワ・ミステリ:2008年7月15日初版発行)を読了。主人公はホームズに心酔するカウボーイです。ワトソン役は本書の語り手でもある主人公の弟ね。胡散臭い牧場に雇われたカウボーイ兄弟が、牧場で起こった事件を推理し、解決するわけです。牧場の支配人が牛のスタンピードにより判別もつかないほどのグチャグチャの死体で発見され、牧場のオーナー一家がイギリスから視察にやってきて、今度は黒人カウボーイの死体が密室状態の屋外便所で発見されます。犯罪トリックはありふれたものですが、19世紀末の西部を舞台にしたことがユニークですね。カウボーイ生活の描写などは、完全に西部小説ですよ。アメリカではシリーズとして長編4作が刊行されており、日本でも2作目が刊行予定とのこと。今から楽しみにしていま〜す。
中山国交相が記者会見で失言3連発。日頃の本音が出たのでしょうが、政治家としては未熟ですね。バカを露呈しただけで、大臣の椅子の重さを全然わかっていない。だから、官僚に舐められることになるんですよ。未熟な政治家を大臣に選んだ麻生総理も未熟なんでしょう。