牛より羊

nostalji2014-04-03

西部劇DVDの『モンタナ』(1950年/監督:レイ・エンライト)を観る。オーストラリアからモンタナへ、モーガンエロール・フリン)が羊の大群を連れてやってきます。目指す土地は牛飼いたちの領域で、羊飼いを容赦なく撃ち殺していたんですな。モーガンは行商人(S・Z・サカール)の相棒になりすまし、女牧場主マリア(アレキシス・スミス)に近づきます。土地の半分以上はマリアと彼女の許婚者ロドネイ(ダグラス・ケネディ)が所有していたのね。モーガンの早撃ちと乗馬の腕前に惹かれ、彼を愛するようになったマリアは土地を売りますが、モーガンが羊飼いと知って激怒。モーガンはロドネイの子分たちにリンチを受け、町を追い出されますが、酪羊ビジネスに理解を示す大地主の協力のもと、ロドネイに圧迫を受けている小牧場主を糾合して対抗します。
シープマンとカウボーイの対立を描いた西部劇です。羊は牧草を根こそぎ食べてしまうと言って、カウボーイたちから忌み嫌われていました。だけど、広い土地を必要とせず、羊毛と肉の両方で収益があがる羊は小牧場主とって貴重な利益源だったようです。
羊の大群に牛の大群をスタンピードさせて踏みつぶそうとするクライマックスは、中々の迫力ですが、お話はかなりご都合主義です。ラストのアレキシス・スミスの豹変ぶりには唖然。いくら西部劇の約束事でもねェ。