泥棒映画が好き

nostalji2009-07-31

録画していた『鼠小僧忍び込み控』(1956年・大映/監督:加戸敏)を観る。鼠小僧(長谷川一夫)が芝居小屋で知り合った娘(香川京子)の話を聞き、仕掛けだらけの回船問屋(柳永二郎)の屋敷から娘の父親から奪ったという書付を盗む物語です。小国英雄の脚本は、意表をつく結末と捻りを効かせた展開で悪くないのですが、演出が稚拙のためサスペンスが盛り上がりません。屋敷の仕掛けをもう少し巧く描けば、スリルある泥棒映画になったと思うのですがね。
洋の東西を問わず、泥棒映画が好きなのですが、洋画に比べて邦画は格段に見劣りがします。盗みのテクニック(盗まれる方も、それなりの備えが必要)に知恵を絞った泥棒時代劇が観たいなァ。