マカロニ特有

nostalji2010-04-07

この際、HP:西部劇シネマ館にアップしていないマカロニ作品を再見する(途中で飽きるかもしれません)ことにし、輸入ビデオの『A Bullet For Sandoval』(1969年/監督:フリオ・ブックス)を観る。ジョージ・ヒルトンとアーネスト・ボーグナインの対決を描いた作品ですが、爽快感のないドロドロした情感は本場西部劇にはないマカロニ特有のものですね。好みがわかれる作品です。
南北戦争に出征していたヒルトンが恋人の危篤を知らされ、軍隊(南軍)を脱走して恋人のもとに駆けつけると、恋人は出産がもとで死んでいるんですな。恋人の父親アーネスト・ボーグナインは自分の娘に手をつけたヒルトンを憎んでおり、娘が産んだ赤ん坊をヒルトンに渡して追い出します。いくら親不孝の娘が憎い男の子を産んだからといって、孫を男に渡す心境がわかりませんね。孫は可愛いものですよ。
赤ん坊は苛酷な環境下で死に、ヒルトンは世の中を恨んで、一緒に脱走した軍隊仲間と無法者集団を結成、復讐鬼となります。殺人犯として官憲に追われたヒルトンはメキシコに逃れ、祭り見物にやってきたボーグナインと闘牛場で対決ね。拳銃による単純な決闘でなく、ナイフと格闘による肉弾戦は、互いの憎しみがこもるギトギトしたものになっています。猛牛を使ってヒルトンを殺そうとしたボーグナインは逆に猛牛の角に刺されてあの世行き、ヒルトンもメキシコ官憲の一斉射撃であの世行きとなりま〜す。