史劇でなく舞台劇

nostalji2010-04-17

4月には珍しい雪だったので写真を撮ろうとしたら、デジカメのスイッチが入らない。オンにしてもすぐに電源が落ちるんですよ。電池が切れたわけでなく、本体の故障でした。5年以上使ったので、買い換えることにします。修理代を考えると、5年前と比べると性能は格段にアップしており、価格も高いものじゃないですからね。
録画していた『ヘンリイ五世』(1944年/監督:ローレンス・オリビエ)を観る。百年戦争を扱った史劇と思って録画したのですが、シェークスピアの舞台劇でした。史劇につきものの迫力ある合戦シーンはなく、殆どが舞台とセットで進行していきます。アクションは楽しめないものの、映画としての面白さはありますね。それは演出の巧さです。中世の雰囲気を伝える鳥瞰図から始まり、グローブ劇場へ。15世紀のグローブ劇場の再現に感激しました。舞台の狭い空間から、徐々に映画的空間に広がり、ロケによる合戦シーンを頂点に、セットから舞台へと収束していきます。セリフによる物語展開はローレンス・オリビエを初めとする役者の演技によって支えられおり、シェークスピア劇の真髄に触れた感じで〜す。