最初と最後

nostalji2010-05-13

ビデオで西部劇『荒野の大活劇』(1969年/監督:デュチオ・テッサリ)を観る。伯父の遺産を受取る条件として一緒に暮らすことになった兄弟(ジュリアーノ・ジェンマとニーノ・ベンベヌーチ)が、西部の荒野で繰り広げるコメディ仕立てのマカロニウエスタンね。『荒野の用心棒』のパロディが出てきたり、無法者一味とのスラップスティックな大乱闘や、じゃじゃ馬娘(シドニーローム)をめぐるトボケたギャグなど、お笑い要素満点の快作です。ドタバタ劇を面白くするのは、演者の身体能力に負うところが大きいのですが、ジェンマとベンベヌーチ(ボクシングのミドル級チャンピオン)は合格ですね。ラストの列車での無法者一味相手のアクションは二人の本領を発揮していました。
マカロニは70年代になると衰退していき、公開作品はどんどん減っていきます。数多くのマカロニに出演したジュリアーノ・ジェンマですが、これが日本で劇場公開されたマカロニの最後の作品となりました。
画像は、シドニーローム。日本ではそれほど人気は出ませんでしたが、ヨーロッパでは70年代を代表するセックスシンボルになりました。ちなみに、この作品が彼女が日本にお目見えした最初の作品で〜す。