区別がつかない

nostalji2010-05-14

ビデオで西部劇『新・荒野の用心棒』(1968年/監督:レオン・クリモフスキー)を観る。無法なアメリカ人に家を焼かれて盗賊となったメキシコ人(ウィリアム・ボカート)の物語。どこにも用心棒らしきストーリーはでてきません。配給が東和(正しくは子会社の現代映画)だったので、適当に題名をつけたのね。盗賊団を率いて、強盗をかさねる前半部分は快調なのですが、脱獄してからの展開がモタモタして退屈します。リンチシーンや、息子との砂漠逃避行などが長々続くのは情感を高めるためなのでしょうが、くどくて逆効果になっていますね。
ところで、二階堂卓也:著の『イタリア人の拳銃ごっこ』によると、この作品はスペインの製作で、厳密にいうとマカロニウエスタンにならないみたいですが、はっきり言って区別がつきません。出演者もロケ地もマカロニと同じですからねェ。
画像は公開時のチラシ。B級映画のため、1本立てでなく、『新・殺しのライセンス』と2本立て上映になっています。主人公と関係ない画像が大きく使われているところは、まさにマカロニね。ウィリアム・ボカートなんて、顔も知らない役者だもんなァ。