幼稚な物語

nostalji2010-05-23

録画していた『大巨獣ガッパ』(1967年・日活/監督:野口晴康)を観る。南洋諸島を探検していた記者(川路民夫)とカメラマン(山本陽子)、それに生物科学者(小高雄二)が孵化したばかりのガッパの子どもを島民の反対を押しきって日本へ持ち帰るんですな。それで、親ガッパ(両親)が子ガッパ救出に日本を襲うんですよ。太平洋戦争中に日本軍の基地があったらしく島民は日本語ペラペラで、そのうえ好意的。島の少年と日本の少女(子ガッパを見世物にしようとしている社長の子)が、子ガッパを親に返そうと訴えて、大人たちが間違いに気づくとはね。
母ガッパが子ガッパを抱きしめたり(羽田空港、涙の対面)、父ガッパが故郷の火山島へ帰るために子ガッパに飛び方を教えたりする怪獣親子愛がウリなのでしょうが、こんなので子どもが感動しますかね。以後、東宝もミニラなんかが出てきて本来の怪獣映画が堕落していく先駆け作品といえるかもしれません。
日活映画ですが、特撮技術は当時のレベルとしては出来が良いと思います。それと、美樹克彦が歌う主題歌が強烈です。♪〜一度怒れば、天地も裂ける 嵐のような、その叫び声 宇宙の神秘、怪獣ガッパ ガッパ〜、ガッパ〜、ガッパ〜、ガッパ〜