実在人物は出てくるが……

nostalji2010-05-22

ビデオで西部劇『ラスト・ガンマン』(1979年/監督:アラン・J・レビ)を観る。ローレンスの町を襲撃したクァントレル(ロバート・ダビ)に両親を殺された主人公(ジェフリー・オスターヘイジ)が伝説のガンマンから戦い方を習い、彼の後を継いで正義のガンマンになる物語ね。野生馬を捕えて愛馬にしたり、黒人の相棒ができたり、恋人ができたりと、TVシリーズのパイロット版のような気がしてIMDbで調べたら、これ1本だけでした。評判が良くなかったのかな。
白ずくめの衣装に、7連発の黄金銃、心眼で命中させるとなると、昔の子供向け西部劇“ローンレンジャー”や“ホパロング・キャシディ”と同じ世界ですね。クァントレルは南軍ゲリラというより金歯ギラギラの無法者で、クァントレルを追っているのが名誉欲まるだしのカスター(ケア・ダリー)で、子供でもわかるキャラ設定となっています。伝説のガンマンの恋人だった酒場のマダムの名がマギー・オークレーで娘の名がアニーとはね。酒場の乱闘でカスターの邪魔をするのがシッティング・ブルとは笑えます。バッファロー・ビルやワイアット・アープも登場し、大人の懐古趣味に期待したのかもしれませんね。1979年となると、西部劇なんて過去の遺物になっていましたからねェ。