主題歌が気になって

nostalji2010-06-04

セルDVDの『傷だらけの用心棒』(1968年/監督:ロベール・オッセン)を観る。ジョニー・アリディジャン・ルイ・トランティニアンといったフランスのスターが主演したマカロニウエスタンがありますが、これはロベール・オッセンが主演だけでなく監督もしたマカロニです。かつて愛していた女(ミシェル・メリシェ)から、町を支配する大牧場主一家に縛り首にされた夫の復讐を頼まれたガンマン(ロベール・オッセン)が牧場主の一人娘を誘拐するんですな。女の目的は、娘の解放を条件に殺された夫の葬式を一家に出させることなんですが、これが復讐なんてピンときません。夫の弟は娘を強姦し、牧場主に金を要求してガンマンから娘を奪おうとしますが、逆にガンマンに殺されます。牧場主一家は女を殺し、ガンマンは牧場主一家を決闘(1対4)で倒しますが、娘に射たれて死ぬという暗くて陰惨な西部劇です。本場西部劇にはみられないマカロニの特殊性ですね。
クレジットが出るまでのオープニングのダラダラした追跡シーンや思わせぶりなクロースアップの多用などオッセンの演出は褒められたものではありませんが、アンドレ・オッセンの音楽は良いですよ。疾走シーンに流れるメインテーマ(クレジットにはないが、スコット・ウォーカーが主題歌を歌っている)と、ギターによる哀愁ある挿入曲はベリー・グッドで〜す。