自転車といえば

nostalji2010-06-05

朝刊別刷り『be』に連載されている“サザエさんをさがして”の本日のテーマは「自転車」で、女性の自転車乗車率が上昇するのは昭和30年代に入ってからとのこと。1956年に自転車に乗れた30代の女性は41.6%でしたが、実際に自転車を利用していた東京の主婦は、そのうち16.4%にすぎませんでした。自転車業界はこの年、“嫁入り道具に自転車を”と宣伝したそうです。戦前の映画に『ハナ子さん』というのがあるんですが、その中で轟夕起子が「お使いは自転車に乗って」を歌いながら、颯爽と自転車を走らせるシーンがありました。当時としては時代の先端を行く女性を表現していたんですね。
自転車が効果的に使われた映画は数多くありますが、私の最も印象に残っているのが、『明日に向かって撃て!』ね。自転車が西部劇の小道具として使われた珍しさだけでなく、ポール・ニューマンキャサリン・ロスが朝陽を浴びながら自転車の相乗りするシーンの映像の美しさはバツグンです。背景に流れるB・J・トーマスの「雨にぬれても」も名シーンに花をそえていました。画像は、『明日に向かって撃て!』のレコードジャケット。