常套手法で開始

nostalji2010-07-21

録画していた『千秋大后(チョンチュテフ)』を観る。昨日から始まった韓国時代劇です。高麗初期(970年〜1000年頃)の物語で、日本史的にも世界史的にも全く馴染みのない時代です。おそらく殆どフィクションの世界でしょうね。第1回はドラマ全体の劇的シーンから始まります。日本の時代劇では使われませんが、最初に視聴者をひきつけるための韓国時代劇の常套手法です。主人公の千秋大后は、契丹と3度戦い、大勝をおさめた女傑とのこと。戦うヒロインを描いた『善徳女王』と比べると、出演者の顔ぶれからオーソドックスな時代劇のような気がしますね。NHK大河に例えるなら、宮崎あおいの『篤姫』が『善徳女王』で、大原麗子の『春日局』が『千秋大后(チョンチュテフ)』といったところでしょう。
画像は、千秋大后のチェ・シラ。私が韓国時代劇に嵌るきっかけとなった『海神(ヘシン)』でのジャミ夫人が印象に残っています。
日活全盛期を担った監督の松尾昭典(81歳)さんが亡くなる。日本映画史に残るような名作はありませんが、ジャンルを問わない手堅い映画作りは映画界の貴重な存在でしたよ。映画が斜陽化し、テレビに移って『大江戸捜査網』など数多くの時代劇を演出し、1970年代のテレビ時代劇隆盛を支えたことも忘れてはいけませ〜ん。