武蔵の目標

nostalji2010-08-17

録画していた『宮本武蔵双剣に馳せる夢』(2009年/監督:西久保瑞穂)を観る。押井守が原案・脚本を手がけたドキュメンタリー・アニメです。宮本武蔵の剣の目標を“歴史への招待”風に分析し、研究しています。「五輪書」などの現存する資料から、これまでの認識と異なる新鮮な解釈で面白かったですよ。武蔵が目標としていたのは武将となって兵を率い、合戦に出ることだったとのこと。その為、馬に乗って戦うことを想定した剣技(打ち下ろす技が少なく、虎振のような払う技が多い)になっているそうです。吉岡一門を相手にした“一乗寺下り松”も合戦だったわけです。二天一流は、天下を争う合戦に出て、天下を一つにする願いをこめていたというけど、ウ〜ン。画像は、宮本武蔵の晩年の自画像。
ところで遊牧民族のように乗馬が生活習慣になっている国以外では、乗馬というのはエリートだけのものだったんですね。ヨーロッパでは騎士(ナイト)になるし、日本では武将です。雑兵は歩兵ね。名前を上げようと関ヶ原の合戦に参加した武蔵は、騎馬武将の戦っている姿に憧れたので〜す。