異聞宮本武蔵

nostalji2013-03-03

録画していた『巌流島前夜』(1959年・松竹/監督:大曾根辰保)を観る。一条寺下り松で吉岡一門を倒した宮本武蔵(森美樹)は伊勢にやって来ます。鳥羽藩指南役の黒城玄蕃(近衛十四郎)と知り合い玄蕃の道場に寄宿し、藩主・内藤忠則(名和宏)と対面したことから家臣との試合を所望されるんですな。家臣を打ち負かされた忠則は玄蕃に武蔵と立ちあうように命じます。相討ち覚悟の玄蕃の稽古と人柄にひかれた武蔵は、藩主に事情を説明し試合を断って鳥羽を去ります。それから7年後、佐々木小次郎(北上弥太郎)と決闘することになった武蔵は小次郎の燕返しを見たことがなく、破る方法がわからず悩んでいるのね。武蔵を励ましにきた玄蕃は、小次郎の剣法を探っていて小次郎に見つかり、試合を挑まれて燕返しで斬られます。苦しい息の下で、玄蕃は武蔵に燕返しを破る方法を教え……
架空の剣豪・黒城玄蕃と武蔵の友情物語です。森美樹は堀部安兵衛を演った時も二刀流の立回りを見せていましたが、とにかく下手くそ。剣豪・宮本武蔵の二刀流とは程遠いのでシラケます。一条寺下り松より、道場で稽古する近衛十四郎の方がはるかに迫力があります。小次郎が飛んでいる燕を斬ったというので、武蔵も燕斬りを試すのですが、燕を斬ることができなくて悩むというのは面白い趣向ね。巌流島の決闘で、武蔵が小次郎に櫂を投げつけ、小次郎の体制が崩れたところを飛び上がって斬るというのもね。奇をてらった殺陣ですが、新味があってグッド。
昨夜はWBCの日本対ブラジル戦を観る。5対3で日本が勝ちましたが、いくら初戦で堅くなっていたといっても、はっきり言ってふがいない試合でしたね。勝ったからいいようなものの、負けても不思議でないような内容でした。韓国も調子が悪いようで、B組でオランダに負けていました。日本と同じ組でないと燃えないのかな。本日の日本の相手は、ブラジルよりももっと格下の中国。楽勝といきたいものです。