50年ぶりに再見

nostalji2011-02-16

録画していた『隠密剣士(第1部)』の1回と2回を観る。『隠密剣士』は、1962年10月7日〜65年3月28日にTBS系列で放送された人気時代劇です。忍者ブームとなったのは第2部からで、第1部は蝦夷を舞台にした西部劇タッチの内容になっています。主演の大瀬康一は、『月光仮面』と『豹(ジャガー)の眼』で乗馬とガンアクションには慣れていても、チャンバラは初めての経験だったからでしょう。
第1回「江戸から来た男」は、将軍・家斉の異母兄である松平信千代(大瀬康一)が、老中・松平定信(美川洋一郎)の懇請で、蝦夷地の調査に行くところからはじまります。定信は幕府の財政建直しのために、蝦夷地の豊富な物資を考えていたんですな。松前藩は隠密潜入の報せを受け、鬼場陣十郎(勝木敏之)に命じて隠密探索にあたらせます。陣十郎は文武に秀でた松前藩随一の俊才なんですよ。隠密剣士は、殺人犯と間違われたアイヌを助けるために活躍し、ラストは射撃名人のヤクザ(小林重四郎)との拳銃での決闘ね。インディアンを助けるガンマンで〜す。
第2回「決闘キリタップ」は、無法者(滝恵一)を捕まえた隠密剣士が、その無法者を村人に預けるのですが、無法者は逃げ出し、老人(中村是好)を殺し、孫娘(香山美子)を人質にします。隠密剣士と陣十郎が人質を救出し、無法者をやっつけます。そして、二人は早くも対決しますが、陣十郎の刀が折れて、隠密剣士は立ち去るのです。陣十郎に訊かれて名乗った名前が秋草新太郎ね。
第1回目と同じクレジットが使われており、中村是好香山美子の表示はありません。脚本が加藤泰となっていましたが、第2回目も彼なのか不明です。
画像は、隠密剣士が初登場した時の姿。将軍と会うために、正装しているんですね。しっかり、考証していますよ。