久々の読書

nostalji2011-02-19

昨日は、J医大での定期検診。病院までのバスは遅れるし、診察までの待ち時間は長いしで、海野福寿:著の『韓国併合』(岩波新書:1999年5月14日台11刷発行)を読了しました。1866年のフランス艦隊による江華島攻撃から、朝鮮は海外からの脅威にさらされはじめます。朝鮮政府の対外政策と、維新によって近代化した日本が権益を求めて朝鮮に干渉開始し、1910年に韓国併合するまでを、客観的事実で検証しています。
朝鮮王朝は国民をほったらかして内部権力争いにあけくれ、独立自主ができない状態で、それに清国・ロシア・日本の思惑が色々絡んでいました。日本の大陸進出には、日本にとって朝鮮が親日独立でなくてはならず、外国勢力の排斥活動する農民軍を力づくで弾圧したことから、朝鮮の日本に対する国民感情が悪化していったんですね。日清・日ロの両戦争で朝鮮の国土は荒廃し、勝利して権益を手にした日本は朝鮮を復興するには朝鮮人に任せるのでなく、日本の領土にした方が早いと考え、韓国併合となったわけです。
韓国併合は、欧米・ロシアも承認し、国際法上合法ですが、朝鮮を侵略し、武力による統治をしたのは紛れもない事実で、道義的には許せないことだと思いま〜す。