じょじょに積んどく解消

nostalji2011-02-22

金両基:著の『物語 韓国史』(中央新書:2005年3月15日第20版発行)を読了。考古学や正史に基づく韓国の歴史でなく、神話や伝説を歴史として読むとどうなるかに主点がおかれていて、韓国史といっても高麗王朝成立までが80%を占めています。堅苦しい史書と違って、面白く読めました。
現在、放映されている韓国時代劇『鉄の王キム・スロ』も、神話の設定が基本となっていることが明解になりましたね。『鉄の王キム・スロ』に、スロと同じような境遇(赤ん坊の時に海辺で拾われる)のタレが主要人物としているんですが、神話によるとタレはスロと争って敗れ、斯廬国(新羅)に逃れ、斯廬国の姫と結婚して、終には新羅の王になるんですよ。ただし、そのことは新羅側の伝説にはなく、伽耶側の伝説にだけあるとのこと。
初版は1989年に発行されていて、もっと早くに読んでいれば、『鉄の王キム・スロ』だけでなく、『朱蒙』などでも、一緒に観ているカミさんに色々ウンチクを語ったんですけどねェ。その頃は、韓国時代劇に興味を持つとは夢にも思わなかったものなァ。