もう少しで大傑作

nostalji2011-06-10

録画していた『第9地区』(2009年/監督:ニール・ブロンカンプ)を観る。南アフリカヨハネスブルグの上空に巨大な宇宙船が漂着し、異星人を難民として受け入れ、その居住区が第9地区なんだすな。20年経って第9地区はスラム化し、異星人の人口が増えたこともあって、新たな難民キャンプへ強制移住させることになります。その責任者となったヴィカス(シャールト・コプリー)は、立ち退き通達をしてまわる最中に謎の液体に触れて、異星人に変身し始めます。その液体は宇宙船を動かす司令船の燃料で、異星人のクリストファー・ジョンソンが20年かけて抽出していたものでした。ヴィカスは人体実験されそうになって秘密の施設から逃げ出し、クリストファー・ジョンソンに協力して液体を取り戻そうとしますが……
知らない監督・役者によるB級SF映画と思っていたのですが、異星人を含めた登場人物のキャラ、社会的テーマ、ユーモア、アクションを巧く配合した上出来作品でした。手際よく第9地区の説明がされ、ドキュメンタリータッチでいきなり本筋に入る手法は見事なものです。主人公の腕が変身したところまではムダがなかったのですが、その後、いろいろ詰め込みすぎましたね。ギャング団の存在は、必要不可欠と思えず、その辺をうまく処理して90分程度の作品にしたら大傑作になったような気がしま〜す。