いかがわしき変装

nostalji2011-11-07

天知小五郎の美女シリーズを録画して再見。『白い人魚の美女』『黒真珠の美女』『宝石の美女』『死刑台の美女』の4本です。
『白い人魚の美女』は、“緑衣の鬼”が原作ですが、浴室(もちろん裸)で殺される家政婦なんて原作にない、美女シリーズの定番シーン。『白い人魚の美女』は、短編の“心理試験”が原作となっていますが、殆どオリジナルね。『宝石の美女』は、原作では明智小五郎が登場しない“白髪鬼”が原作です。宝石強盗が盗んだ宝石で大金持ちになるという脚本は無理があります。『死刑台の美女』は、“悪魔の紋章”が原作ね。小説だと乱歩の筆力で、おかしな箇所も一気に読ませてしまうのですが、映像にすると、やっぱり陳腐で〜す。
画像は、変装をとく天知小五郎。ラストで明知小五郎が事件関係者(たいていは殺された人物)に変装して現れ、犯人に対してトリックを解明していくのが、このシリーズの約束事(これが楽しいのだ)でして、意味のない変装だなんて言わないでね。(笑)