香港では

nostalji2011-12-13

録画していた『新座頭市・破れ!唐人剣』(1971年・東宝/監督:安田公義)を観る。南部藩の献上品行列を乱した唐人芸人が斬られ、同郷ということで芸人と道連れになっていた剣士・王(王羽)が芸人の子どもを助けるために南部藩士を斬り、賞金がかけられます。市は二人と知りあい、農夫(花沢徳衛)の家に泊まりますが、市が留守の時にヤクザの藤兵衛(安部徹)一家が襲うんですな。王と子どもは逃げますが、農夫は殺され、農夫の娘・お米(寺田路恵)は藤兵衛に捕まります。そのことを居酒屋の女(浜木綿子)から知らされた市はお米を救出しますが、お米は市が賞金欲しさに密告したと思っており、王と子どもがたどり着いた福竜寺の覚全(南原宏治)にもらします。覚全は王を騙し、子どもをさらって南部藩に渡し、南部藩は子どもを囮に王を誘き出しますが……
王羽=ジミー・ウォングが、飛んだり跳ねたり斬りまくり、大活躍です。南原宏治との拳法対決もあるしね。ジミー・ウォングの片腕ドラゴンは香港では人気キャラで、この映画でも腕に覚えのある達人たちが挑戦してくるのに嫌気がさし、かつて一緒に修行した覚全を頼って日本にきた片腕ドラゴンという設定でしたね。市を裏切者だと思い込んで対決するラストがこの作品の売りです。香港でも公開されていますが、香港バージョンでは勝つのはジミー・ウォング。「言葉さえわかれば斬らずにすんだ」と言って立ち去って行くのはジミー・ウォングで〜す。