乱獲すれば絶滅

nostalji2012-05-04

録画していた『デイブレイカー』(2009年/監督:マイケル&ピーター・スピエリッグ)を観る。ウィルスによって人類の大半がヴァンパイア化した世界が舞台のSFホラーです。人類は減少し、食料である人間の血液が不足し、同じヴァンパイアの血を吸って野獣化したヴァンパイアが増え、社会不安が起こっているのね。巨大製薬会社の社長(サム・ニール)のように、齢をとらずに永遠に生きられることを歓んでいるヴァンパイアも入れば、逆にそのことに悩んでいるヴァンパイアもいます。製薬会社で代用血液の研究をしているエドワード(イーサン・ホーク)もその一人です。ヴァンパイアに追われている人間女性オードリー(クローディア・カーヴァン)を救ったエドワードは、彼女からヴァンパイアから人間に戻ったコーマック(ウィリアム・デフォー)を紹介されます。エドワードはコーマックから人間に戻った経緯を聞き、治療方法を自分で試し……
従来は少数であるヴァンパイアが人口の95%を占め、文明社会を築いているという発想はユニークで、その世界は現代の人間社会の皮肉にもなっています。そうしたSF的要素に、野獣化したヴァンパイアというホラー要素、人間狩りする製薬会社というアクション要素を加えて、退屈しない展開になっています。
日光に晒される・首を切られる・心臓を刺されるとヴァンパイアが死ぬのは従来通りですが、人間に戻ったヴァンパイアの血を吸うと人間に戻るというのは新手ですね。ウィルスが原因でヴァンパイアになった為、ヴァンパイアから人間に戻ると免疫ができ、その血がワクチンのような働きをするんですね。ヴァンパイアから人間に戻ると二度とヴァンパイアになれな〜い。