好い奴がいない

nostalji2012-06-04

録画していた劇場未公開の『グレート・ウォリアーズ/欲望の剣』(1985年/監督:ポール・ヴァーホーベン)を観る。ヴァーホーベンらしいバイオレントで変態的な中世騎士道アクションと作品紹介されていましたが、まさにその通りでした。城を陥落させたものの、王の裏切りによって報酬ももらえずに追放された傭兵隊(女・子どももいる部族みたいなもの)が、王子(トム・バーリンソン)の婚約者(ジェニファー・ジェーソン・リー)を誘拐して、城を襲って立て篭もるんですな。王子は婚約者を取り返すべく城を攻撃しますが……
傭兵隊のリーダーのルトガー・ハウアーは王子の婚約者を平気で犯すし、最後は神がかり的になるのね。王子の婚約者は犯されて感じてしまい、城を襲うのに手を貸したりしてハウアーを愛するようになったのか思ったら、王子が救出にきたらハウアーをアッサリ裏切ります。王子はペスト菌のついた犬の肉を井戸に放り込み、女・子ども関係なく傭兵隊を皆殺しにしようとするしで、好感の持てる奴は全然いません。徹底的な悪もいなければ、完璧な正義もないという人間の真実性をエロ・グロで描いた汚ならしい映画で〜す。