記念すべき第1作

nostalji2012-06-11

録画していた天知小五郎の『氷柱の美女』と『浴室の美女』を観る。『氷柱の美女』は、天知茂明智小五郎・美女シリーズは全部で25本あるのですが、その第1作目です。原作は乱歩の『吸血鬼』で、美女は三ツ矢歌子ね。原作にもある最初の毒入りワインによる決闘は推理小説としては致命的なミス(死んだら復讐できない)だし、ラストの蝋人形(どうやって準備したんだ)も無理設定なんですが、生きたままの火葬とか氷柱といった乱歩ワールドを楽しめばいいんです。今から見るとチーピーな作りですが、いかがわしさに溢れていて続編を期待しましたねェ。大和田獏が小林少年だったんだ。
『浴室の美女』は、シリーズ2作目です。原作は『魔術師』で、美女は夏樹陽子ね。荒井注の波越警部が登場し、浴室で美女が襲われるという定型フォーマットが完成です。原作では魔術師(西村晃)の娘(高橋洋子)が文代で、後に明知小五郎の妻となる重要キャラクターなんですが、第1作で文代(五十嵐めぐみ)を明智の助手にしたので、天知小五郎はずっと独身のままで〜す。